繁華街、様変わり

広島本通りをとりまく記事をご紹介します
天満屋がなくなってしまってからどうなるのか。
毎日jpより記事引用

繁華街、様変わり－－八丁堀、中央通り　／広島
　◇天満屋閉店後、ヤマダ電機か－－八丁堀／パルコ決定、ドンキも検討－－中央通り

　広島を代表する繁華街・八丁堀の交差点東南角で、半世紀以上営業してきた天満屋広島八丁堀店が、来年３月４日で看板を降ろすことになり、１６日に閉店セールが始まった。天満屋のビルにはヤマダ電機が出店を検討し、複合商業施設に生まれ変わる予定だ。中央通りでは、９月に閉館した広島宝塚会館跡地に建つビルに広島パルコの３号館が入居する。大手ディスカウントストアが近接するビルに出店を検討中で、広島の「顔」や人の流れが大きく変わりそうだ。【加藤小夜】

　■閉店セールに行列１０００人

　天満屋の閉店セール初日は、午前１０時半の開店前から約１０００人が列をなした。約４０年間通っているという８７歳と６０歳の母娘は「以前には内見会もよくあり、しょっちゅう来ていた。今も地下の食料品売り場を利用しており、閉店はびっくり」。セールは閉店日まで続く。

　天満屋は５４年に開業。福屋八丁堀本店、広島三越などが立地する八丁堀で市民から親しまれた。改装や高級ブランド店の導入、大型書店の誘致などに取り組んだが、業績は低迷し閉店を決めた。書店やレストランなどが入居する７～１１階は現状通りの営業を続ける。関係者によると、地階～６階については、現在は中央通りで「テックランド広島中央店」を構えるヤマダ電機など、複数の業者と交渉中という。

　天満屋の創業当時をよく知る胡子神社総代会副会長の畑純爾（じゅんじ）さん（７１）＝中区堀川町＝は「福屋と二つ百貨店があって広島の中心部となり、にぎわいがあった。今は本通りを含めて若い人たちが多くなった。時代の流れはしょうがない。ただ、（入居する）店が変わる影響がどう出るのか……」と語る。

　■商業ビル建て替え相次ぐ中心街

　広島の中心市街地では八丁堀以外でも、長く親しまれた商業ビルの建て替えなどが続く。

　７１年にオープンし、映画館「広島宝塚」などがあった「広島宝塚会館」は今年９月にビルの老朽化を理由に閉館し、解体作業が進んでいる。跡地には、東宝が地上１４階、地下１階建ての新ビルを建設する。１～３階には、３館目となる「広島パルコ」が、上階にはワシントンホテルが入居し、１３年秋開業を予定する。さらに南側にあるビルに入居する「テックランド広島中央店」が撤退した後には、「ドン・キホーテ」が出店を検討しており、ビルを所有する「イズミ」と交渉中だ。

　紙屋町周辺では、広島電鉄や三井不動産などが共同で開発する地上１４階、地下２階建てのオフィスと商業施設からなるビルが来年２月に完成を予定するほか、デオデオも本店の西側に地上１１階建ての新ビルを建設中（１２年オープン予定）。

　そごう広島店の広報担当者は「百貨店もショッピングセンターも家電店もある街として、紙屋町が元気になる取り組みをしていきたい」と話している。